ピラティスで大切なポイント『骨盤』について
ピラティスレッスンをするにも、カラダのみかたとしてルールがあります。
それはカラダを「中心である骨盤からみる」という事。
何故、中心からみるかというと、水面の波紋を想像してみてください。
地震の震源地を想像してみてください。
中心が全体に影響を出すからです。
良い影響も、中心から全身へ。
悪い影響も、中心から全身へ。
そしてカラダを骨盤から見るとして、ですが。
良し悪しの判断のためには、基準がいる訳ですよ。
骨盤がどの位置である事が、私達にとって望ましいのか?
という事を知っていなければなりません。
答えは、「ニュートラル(N)」であるという事。
私達は、即座にエラーを起こす事なく、動き出す事でできる事。
骨盤にニュートラルがある意味
それは、無駄がない事。
素早く、最小のエネルギーである事が望ましいのです。
そのため、即座にどの方向へも対応可能なニュートラル(Neutral)である事が好ましいとされます。
車のギアでニュートラル(N)があるのをご存知ですか?
ふわふわとしていて、自由。
「何故、あるのか分からない」といった方もいらっしゃる事でしょう。
数字で言うなら、「0(ゼロ)」ですね。
元の基準がなければ、プラスもマイナスも無いからです。
ギアのチェンジのためには、いったんリセットされる。
ニュートラルは無くてはならない存在なのです。
さて、そんなニュートラルなのですが、私達、作業療法士・理学療法士にもその骨盤のニュートラル(中立な位置)というのを探す基準があります。
立った時に、横から見て、骨盤のASIA(上前腸骨棘)という骨のでっぱりとPSIS(下前腸骨棘)という骨のでっぱりの位置関係がイラストのようになっている事なんですね。
しかし、私は医療現場にいた時に常に感じている事がありました。
それは「実用性に欠ける」という事です。
ピラティスではこの問題を解決するのに役立つ骨盤の見方を学びました。
骨盤のチェック方法
今までの骨盤のニュートラルの探し方では、
- 背もたれにもたれて座ったら?
- 寝てしまったら?
- 立っていても、反対側のASISとPSISの関係は見えないのでは?
- 自分1人で確認できる?
- 指は届く?
など条件によっては探すのがとても難しく、色々思う所がありました。
色んな場面に対応できるといった意味では、「両方のASISと恥骨」でニュートラルを探すのが分かりやすいんですね。
だって、
- 立っても壁にもたれて探す事ができる。
- 座っても下をのぞき込めば分かる。
- 寝たら床と平行かで探す事ができる。
- どの場面でも即座に無駄なく動き出せる。
ニュートラルが、どの姿勢の場面でも整っている事。
自分の体をコントロールするする上で、とっても大切な事だと思います。
ぜひ、「両方のASISと恥骨」でニュートラルを探す。
オススメですよ☆
やってみてくださいね(^^♪