
ピラティスの呼吸は胸式呼吸?
ピラティス呼吸は一般的に胸式呼吸と書かれている事が多いですが、ピラティスの専門家として正確にお伝えするならばピラティスで行う呼吸は、ラテラル呼吸だと言えます。
ラテラル呼吸とは、
ピラティスで行われる呼吸法の一種で、胸郭を横と後ろに広げるように意識して行う呼吸のことです。肋骨回りが広がるので胸式呼吸とも表現できなくもありませんが、お腹を膨らませるのではなく、肋骨を広げるように呼吸することで、お腹を引き締めながら動く事ができるので、体幹を安定させながら深い呼吸をすることができる事が特徴となります。
ラテラル呼吸のポイント
①鼻から息を吸い、口から吐く:
呼吸の基本は鼻から吸い、口からゆっくりと吐き出すことです。
②お腹をへこませたまま:
腹式呼吸のように、お腹を膨らませるのではなく、お腹をへこませた状態をキープします。
③肋骨を広げる:
肋骨を左右と後ろに広げるように意識して息を吸い込みます。
④背中を意識する:
肋骨の背面まで空気が入るように、背中を意識して呼吸します。
⑤体幹を安定させる:
呼吸と同時に、体幹を安定させるように意識することで、より効果的に呼吸をすることができます。
ラテラル呼吸の効果
①体幹の強化:
肋骨を広げる動きと、体幹を安定させる動きを組み合わせることで、体幹を強化することができます。
②深い呼吸:
肋骨を広げることで、より多くの酸素を取り込むことができ、深い呼吸をすることができます。
③リラックス効果:
深い呼吸をすることで、心身のリラックス効果も期待できます。
④姿勢の改善:
体幹が安定することで、姿勢が改善される効果も期待できます。
⑤インナーマッスルの活性化:
普段あまり使われない筋肉を意識的に使うことで、インナーマッスルを活性化させることができます。
ラテラル呼吸の注意点
①肩を上げない:
呼吸の際に、肩を上げないように注意しましょう。
②首の筋肉を使わない:
首の筋肉を使わず、肋骨を広げるように呼吸しましょう。
③無理のない範囲で:
呼吸が苦しくならないように、無理のない範囲で呼吸を行いましょう。
ラテラル呼吸は、ピラティスのエクササイズと組み合わせることで、より効果的に行うことができます。普段の生活でも、意識的にラテラル呼吸を取り入れることで、心身ともに健康な状態を保つことができるでしょう。