ウォーキングレッスンの報告とウォーキングのポイント
女性は皆、花のように美しく甘く、優美である。
「It is your turn!」
この前提のもとに今回のウォーキングレッスンは行われました。
日本人女性は控えめで、謙虚であることは美徳ではあるが、
❖自己価値を低く見積もる
❖自信がなく遠慮がちである
❖間違いや失敗に対して臆病である
ここに関して、
今回の講師Steven A.Hanesは言いました。
彼は、natural beautyを提唱する第一人者で、世界トップ5のビューティーコンテスト「Miss&Mister suprantaionnal」でのMissとMisterの両部門で日本人入賞へと導いた指導者です。
彼は言いました。
「部屋に入った瞬間から準備ができている状態でありなさい。」
審美を問われる世界で、いつ見られているか、いつチャンスが来るかは分からないものです。
あなたのチャンスが来た瞬間に、それをうまくキャッチできるような準備が出来ている女性でありなさい。
それはコンテストの世界に限らず日常においても同じです。
女性が美しくあるということ。
普段のたたずまいや、振る舞い…
それはその人となりを作り、その人の生き方を語ります。
あなたが美しく輝いた人生(生活)を望むのなら、人との出会いや仕事、チャンスをつかめる女性であるようにしなさい。
それはせめて部屋に入った瞬間に、あなたがいつでも準備ができている状態。
あなたの出番(It is your turn!)だという気持ちでありなさい。
と彼は言いました。
そして具体的にどうするのか?
あなたたちは美しい。
それはとても輝いている…その瞬間を作り出すために、彼は私達にこと前の準備として、
「あなたの身にまとうもの…、スカーフやアクセサリーやブローチ、バッグの一番大好きなものを用意してください。
それから、それは自分をきりっと引き締めてくれるようなものが良いですね。」
と言いました。
「どれかお一つで結構なんですよ。そして、最後にsmile…笑顔をご持参くださいね。」
自分の気分を幸せに持ち上げてくれて、身を引き締めてくれるようなものを身にまとい、笑顔でご来場ください。
彼はそう言ったんですね。
自己価値を過小評価しがちな、
でも思慮深く思いやりのある優しい私達日本人女性たちに「自信を持って!」「自分を信じてごらんなさい!大丈夫。」彼はそう繰り返していました。
そうやってレッスンがスタートしました。
「さあ、誰から行く?」
いきなり言われた私達は面を食らう訳です。
何をどうしたら良いのかしら?
この大勢のレッスン生の前で自分たちがパフォーマンスをする。
これは私達にとって『恥』への恐怖でした。
「OK!サンフランシスコでは、こう。
『さぁ、私が1番ね。』と前に出ます。」
彼はレッスン生の輪の中心で手を上げ自信満々に前に出る女性を演じて見せました。
「『お先にどうぞ。』相手を立てる。それも素敵。でもそれではあなたはあなたの仕事を誰かに譲ってしまうことになる。
それだけレッスンでのチャンスが減るということ。先生の目に触れて吸収できるものが減るということにつながります。
それは、あなたがその他大勢の中にあなたは埋もれてしまうということです。」
審美を問われる世界では、これを知っている必要が絶対にあります。
そしてチャンスをつかむはずの女性達が自分の魅力に気付かず、胸を張れないでいる、顔を上げられないでいるのは本来の魅力さえもかすませてしまっていることになる。
「手を挙げて。『私が行きます』と声をあげてごらんなさい。あなたの出番なんですよ?」
さぁ、誰が行く?
彼はにっこり笑いました。
そして1人の女性が手をあげました。
「女性のposture(姿勢の筋肉の力)は、そんなには強くありません。」
だから、と彼はレッスン生の大きなカバンを肩にかけて言いました。
「まず、カバンの中身の量を半分に減らしなさい。本当に必要なものだけ入れなさい。
それから、後はコインロッカー。大きな荷物はそこに入れて。
後は…、そう。男性に持ってもらうのも良いですね。
女性はウォーキングの前に、姿勢が崩れてしまうようなものから解放されて美しい動き方を学ぶ必要がありますね。」
それから…と彼はあたりを見回しました。
「レッスン中やその本番で相手にぶつかったり、あなたが失敗したと思うようなことが起こるとしましょう。
その時に、取り乱して大きな身振り手振りで謝ったり、自分の間違いを公言するようなことはしないでください。大丈夫。『すましていれば気づかれないくらい』でちょうど良い。
あえて悪目立ちしたり、恥をさらす必要はないのだから。」
ステージの場ではすませておいて、相手には軽く会釈しておきましょう。
そうすれば誰も気づかないのだから。
慌てないで、焦らないで。大丈夫。何の問題もない。
それは失敗ではないのだから。
にっこり笑って、すましておくの。
笑顔は、あなたをキラキラと輝かせてくれる最高のジュエリーのようなもの。
☆ウォーキングに関する動きについて☆
ウォーキングに関する動きについてご説明しましょう。
■ 立ち方
- 10clockで立ちます。
➡利き手が右の人は、右足をまっすぐ、右足の踵に対して左足の土踏まずを添わせるようにして立つとヒールでの立ち姿が綺麗になります。
これが基本の姿勢となります。
■ 足の運び方
- ステップは常に右前。
➡ステップは右足から出し、止まる時も右足が前で止まるようにします。
左足が前に出ているような場面でも左では止まらず、右前にしてから左の足の土踏まずを合わせるようにしてください。
慣れない動きではありますが、すまして焦らず優雅に足元を見ず、止まるようにしてください。
■ ターンの行い方
例えば右に回る場合を例であげましょう。
❖右や左に向きを変えるような90度ターンする場合:
右の足を中心に、左の足を中心より右の方へとクロスさせ回すようにします。
そのまま左の土踏まずに右の踵を添わせるようにして10clockに戻ります。
❖前を向いていた状態から後ろを向くような、180度ターンする場合:
右の足を中心に、左の足を中心より右の方へとクロスさせ回すようにします。
軸になっている左足の前側(踵側ではなく前側)で半ターンし一度踵を着地させたら、右足の踵に対して、左の土踏まずを添わせるようにして10clockに戻ります
ここでは足の前側、これを前足部と申します。
この前足部で回るようにして頂くと優雅に行うことができます。
■ ヒールウォーキングにおけるNGな動き方
❖靴の踵がパカパカと脱げてしまうような靴を履いたり、ぬげるような歩き方をしない。
❖内股で歩いたり膝を曲げて歩かない。
❖バタバタと音をたてて歩かない。
■ ヒールウォーキングでの美しい歩き方
❖足裏が前から見た相手に見えないようにという意識をもつこと。
➡つま先から着地するようにします。
踵は後ろから見た時に一直線上にあるようにしましょう。
❖胸を起こして顔を起こす。
➡背中はそらせるのではなく、起こすような意識の中で行うようにしましょう。
自分の顔を上げるために、お顔は頬杖をついた状態の顎のラインをキープして行うようにすると自信あふれる女性に見えます。
❖両足をつく時は、膝は両方とも伸びている状態であること。
➡一番長い脚であるように、両足がついている時は、膝が伸びているようにしましょう。
❖骨盤のtiltingを使うとより美しく見えるウォーキング。
➡骨盤のtilting(傾斜)を使うことで足が股関節からでなく、もっと上の方から生えているような動きに変わります。
足を振り出す時に骨盤を引き上げ、下す時に骨盤を引き下げるようにしましょう。
❖上半身だけを動かして上手に相手をかわしましょう。
➡相手とすれ違う時、大きくよけるようなことはせずに、半身を捻じって最小限の動きでかわすようにしましょう。
それだけて、上品なふるまいへとかわることでしょう。
❖笑顔でウォーキングすることがあなたを魅力的にみせてくれるでしょう
➡ツンとした、むすっとした印象の女性は魅力的ではありません。
笑顔で、舞台など離れた場所にいる時は歯を見せて笑顔を向けることで、あなたの魅力が引き出されることでしょう。